レーシック体験記(2) 適応診断

いざ三宮まで。新幹線で新神戸、そして地下鉄で三宮駅。駅から徒歩10分くらいのビルの中にあります。ビルの地下に下りて飲食店街を通って、そこの雑然としたならびにぽんと神戸クリニック三宮はあります。もう少し清潔な感じを想像してたので、ちょいと違和感。
ドアを開けると、室内はとても新しく清潔な印象です。受付で名前を告げると、電話での問診の内容がA4の問診票に記入してあり、間違いがないかどうかの再確認をします。免許証を提出しコピーをとられ、メガネを外した顔写真をデジカメで撮影されました。
しばらく待合いスペースに座って待っていると、名前を呼ばれて、検査のスタートです。まずはのぞき込むと気球のイラストが見える視力検索の機械、次に、目にぴゅっと空気をふきかけられる眼圧の検査機、そして、眼球の形状を調べる機械です。続いて、視力検査表での検査。上、右、下、・・・わかりません。
そして、目薬をさされ(点眼麻酔だったかな)、細い棒みたいなものを眼球に何カ所かあてられます。これで角膜の厚さを測定しているとのこと。
以上で検査は終わり。別に痛いものはありません。ただ、最後の目薬のせいか、近い距離に焦点が合いづらくなってました。携帯の画面がよく見えない・・・。10分程度待たされた後、看護師さんの説明がはじまります。
僕の場合、裸眼視力が0.03と悪い方なので、LASIKが適用外とのこと。つまり、矯正する量が多ければ、それだけ角膜をレーザーで削る厚みが大きくなるわけです。そして角膜の厚みも人によって個人差があるので、その人の持つ角膜の厚みと矯正する量によって、手術可能かどうかが決まってくるのです。
それで、LASIKは適用外だが、「EPI-LASIK」というまた別の術式なら可能とのこと。
おおざっぱにいうと、LASIKは目の角膜をうすく削って、カップラーメンのフタみたいな状態にします。フタを全部ちぎり取らないで、ちょっと容器にはしっこをくっつけている状態をイメージしてください。そしてその開けたフタの中にレーザーを照射して、角膜のカーブを変えます。それが終わるとカップラーメンのフタを元に戻します。これがLASIK。
EPI-LASIKは、カップラーメンのフタよりもっと薄い膜を特殊な器具で作って、それを取っぱらっちゃいます。そして開いた部分にレーザーを照射。フタは取っちゃったので、かわりに保護用のソフトコンタクトレンズをはめて、角膜細胞の回復を待ちます。
という違いがあるそうで、EPI-LASIKのメリットは、フタを戻さないために、術後それがずれる心配がないという点。だから、格闘技などのハードなスポーツをする人でも大丈夫。デメリットは、角膜細胞の回復を待つために、術後の痛みが3日間程度続くことと、視力回復にLASIKより時間がかかること、術後の通院をしなければいけない回数が多いこと。
という説明を受けました。その他には、夜間の見え方で、光のまわりがぼうっと見える現象が発生することなどの話を聞きました。ちょっと痛みがあるよ、という説明には正直ビビりましたが、「じゃあ、矯正視力は0.7くらいでいいから、痛みの少ないLASIKで手術、という方法は妥当ですか?」と聞いたら、中途半端に矯正しちゃうと、結局見えるという満足感は少なくなるから、我慢してEPI-LASIKにするほうがベターですよ、という回答。
じゃあ、EPI-LASIKで進めてくださいということで、GOサインを出しました。その後、手術や検査の日程を予約して、眼科医の先生の検査です。暗い部屋で拡大鏡みたいな器具で目の中をのぞきこまれながら、いろいろ検査されました。10分程度。
暗い場所での見え方が低下するという話が出たので、「映画館での字幕って見えづらくなりますか?」と聞いたら、はっきりとした答えは返ってきませんでした。まあそれは明快な答えが返ってくることを特に期待していたわけではないのですが、続けて、「いやー、レーシックはねえ、いろいろ細かく考えない人が向いているんですよねえ」と言われたのは、ちょっとビックリ。そりゃそうかもしれないけど、それにしても、お前が言うなという話ですよねえ。びっくりしましたが、軽い感じの先生のキャラクターもあって、なんじゃそら、しょうがないなあ、という印象です。受付スタッフとか看護師の方々は丁寧でかっちりしている印象だったので、先生の信頼感については、軽く流すことにしました。
受付で来院カードをつくってもらいます。次回の通院予約日がカードに表示されています。手術日の一週間以内にあらためて視力検査をしなければいけないので、手術日までにもう一度通院しなければいけません。

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