「考える生き方(finalvent)」を読んだ

著者のfinalvent氏が書いている「極東ブログ」は特にファンというわけでもなく時々目にする程度でした。
「一目おいていないわけではないが、もったいのつけかたが好きではないブロガーfinalvent」とか、「年寄りの自費出版による警世の書」との酷評も目にしたものの、何だかどうも気になってしまって、本屋で見つけて手にとってみました。
「自分の人生はからっぽだった」という述懐から始まるこの本は、副題に「空しさを希望に変えるために」とあります。

結論みたいに言うと、孤独を通して人の心を深く理解することが人生というものだった。孤独は解消するわけでもない。でも、孤独から逃げなくてもいい。孤独感があることを否定しなくてもいい。
人生には、幸せとか成功とかいうのと違った、何か深い意味がありそうだ。それなら生きてみますかという感じがした。
文学とか人生というのは、そういうものだろう。すんなりした解答があるわけでもない。自分で考えた分の答えしかない。

極論を言ってしまえば、最終的に死を迎える人間というものは、常に孤独であり、その人生は空しさに満ちているといえるでしょう。ですが、「考える生き方」によって、そういった孤独や空しさを、希望に変えていくことが可能ではないかというのがこの本のテーマです。
著者は半生を丁寧かつ率直に振り返りつつ、その生き方、考え方を物語ります。とりわけ、リベアルアーツの意義について書かれた部分は必見です。
万人向けの本ではないと思うのですが、この本に感じ入った人とは、僕は通じ合える部分が多いだろうなと思います。そう、「理解する」本ではなく、「感じ入る」本だと思います。
finalvent氏が書かれていたと記憶しているのですが、誰でもが読むような本をたくさん読むのではなく、100人に1人に、へえ君そういう本読むんだ、と言われるような読書こそが豊かなのだと、僕も同じように思います。
「考える生き方」(Amazon)
http://www.amazon.co.jp/dp/4478023239/
ダイヤモンド社による前書き全文掲載
http://diamond.jp/articles/-/32827

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